お葬式や法事で正座ができない時にはどうしたら良い? 失礼に当たらない方法

冠婚葬祭というフォーマルな場では、礼儀やマナーが気になりますが、体調不良などで不安になることもありますよね。

特に、体のどこかに痛みや不自由を抱える人の場合は、不安材料はさらに多いのではないでしょうか。

そういった公の場で『正座が求められる』のは、苦痛以外の何ものでもありません。

一時的に正座することはできても、長時間の正座には自信がないという人も少なからずいます。

今回は、正座ができない人や、正座を持続できない人にとって不安が大きい『正座』のあり方について考えます。

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お葬式や法事では正座が多い

現代はテーブルと椅子での生活が主流です。

これにともなって、結婚式をはじめ様々な式典も椅子でとりおこなわれるようになりました。

地域によっては、老人会を和室で実施することもありますが、楽しい集いの場であれば、座り方や細かな礼儀まで悩む必要はありませんよね?

緊迫した雰囲気の中で正座が求められるのは、なんといってもお葬式などの法事です。

現在、葬祭センター等の会館では椅子やテーブルの使用が中心になっていますが、自宅での法事は和室ということになりますので、正座がついてまわります。

【参考:和室で行なわれる法事】
・お通夜、お葬式、四十九日法要
・お盆やお彼岸のお仏壇参り
・1回忌や3回忌等

お葬式や法事で正座しないのはマナー違反?

では、何らかの理由があって正座が困難である場合も、法事の場で「正座をしない」のはマナー違反に当たるのでしょうか?

答えは「NO」です。

それはなぜでしょうね。

マナーとは、「その場の状況に合わせて、そこにいる人々が不快な思いをしないように、お互いが快適であるように工夫し、改善された、代表的な行動のお手本」です。

なんだか、やたら長くて難しいですよね。

ひと言でわかりやすく表現するならば、マナーとは、その場の『メンバーや状況に合わせて』変化していくものということです。

行動のお手本はもちろんありますが、決め事やマニュアルが何よりも優先ではないのです。

例えば次のような場合はどうでしょう?

本来、年齢の高い人や重要なお客さまには『上座』を、身内や雑用係の人に『下座』をお勧めするというのが『代表的なマナー』ですね。
でも、携帯電話に何度も連絡が入るような重役が、新幹線では廊下側の席(下座)に座り、部下を窓際(上座)に座らせるということもあります。

電車のシルバーシートはどうでしょうか。

体調が悪くて目まいを起こした若者がいたとして、友人が高齢者用の席に若者を座らせたとしたら…?

「高齢者でも妊婦でもないのに、座る権利はない!」という怒る人はいませんね。

マナーとは、相手の立場になって考え、その場に合わせて『最善を尽くす』こと。

これが根底にある考え方です。

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正座ができない時にはどうしたら良い?

では、お葬式や法事の席において、正座ができない時はどうすれば良いのでしょうか。

ほとんどの場合、足をひきずりながら入室してきた人や、杖をついている人を見かければ、家主やそれに代わる誰かが声をかけてきます。

「大丈夫ですか」と言ってくれたり、肩を支えてくれたり、さらに行き届いた配慮のできる人であれば、入口から近くて座りやすい席に案内してくれます。

また、そのように手助けを受けた場合、「正座ができないもので、足をくずしてもよろしいですか」とひと言断りを入れるのが一般的です。

ただ、すでに参加者がずらりとそろっていて、お寺の住職さんが早々とお経を詠みはじめているという場面に遭遇することもあるかも知れません。

こうなると、家主も他の人も声をかけてこないかもしれませんよね?

マナーはそのときのメンバー、そのときの状況に合わせて、自分なりに『最善を尽くす』ことですので、あわてる必要はありません。
静まり返っている場所に登場するのであれば、『その雰囲気を壊さないこと』が最善策です。

黙って着席すれば問題はありません。

何も言わずに足を崩して座るのは、ちょっと気が引ける…というのであれば、隣の席の人にだけ聞こえるように「実は私、足が悪くて…」「実は怪我をしていまして…」と、小さな声で伝えましょう。

あなたが心を込めて『最善を尽くせば』、その場に居合わせた人たちもまた、最善の受け止めをしてくれます。

なお、短時間であれば正座ができる人でも、法事のように長丁場になると苦しいという人は結構多いものです。

足がしびれるのを我慢し続けて、お焼香をあげに行くとき、歩行困難になるくらいなら、速やかにそっと足を崩すほうが良いでしょう。

まわりを見回してみれば、意外と多くの人がそっと足を崩したりしているものですよ。

正座椅子って?

足腰に不安がある人であれば、自宅に一つくらいは正座椅子を持っているかも知れません。

正座椅子とは、その名のとおり『正座をするための椅子』です。

膝をぴったり二つ折りにしなくても、軽くお尻を乗せ、膝をゆるやかに曲げれば正座の格好をすることが可能な便利な椅子です。

正座椅子には、重厚感がある木目調の高価なものから、折り畳み式の軽量タイプのものまで幅広くあります。

せめてお線香をあげるときくらいは正座をしたいという人は、折り畳み式の正座椅子を持参するというのも一つの案です。

正座椅子は、通信販売やインターネット販売でも手軽に買えます。

式や法事で正座ができない時にはどうしたら良い?失礼に当たらない方法 ~まとめ~

お葬式や法事においては、正座以外にも不安は色々とありますよね。

もしも、杖を持っているとき、玄関先でお葬式の引出物や志を手渡されたとしたら…?

「杖を置いて両手で受けないといけないだろうか、それとも片手で受けていいのか?」という迷いが生じます。

答えは、両手も片手もどちらでもマルです。

もし片手で受け取るのであれば、「片手で申し訳ございません」のひと言を添えれば、相手はその気持ちを汲み取ってくれます。

マナーを支える屋台骨は、常にいつも、『配慮や思いやり』の心だからです。

そこに居合わせた人々が不快な思いをせず、円滑に法事が進んでいれば大丈夫!

そう思って臨みましょう。

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