かいてはいけない時に出る「汗」。
まさに「冷や汗」ですよね。
満員電車や会議中、人前に立った時など「止まらない汗」にはホントに困ったものです。
今回は「止まらない汗」への対処など、まとめてみました。
緊張からくる汗は多汗症かも?
緊張をすると多量の汗をかいてしまうといった人も多いですよね。
特に、手のひらや背中、腋の下などに汗をかいていしまうため、服に汗ジミがついてしまうこともあります。
また、緊張して汗をかいていることを周囲に知られたくないと思いと思いますが、こういった場合にはより発汗が強くなってしまう事もよくあります。
症状が酷い場合だと、持っている書類やハンカチなどがビショビショに濡れてしまうといったケースもあるようです。
こういった発汗は、緊張をほぐすことにより解消しますが、緊張の度に大量の汗をかいてしまうという人は注意が必要です。
緊張による発汗というのは一般的で誰にでもみられる症状ですが、生活に支障が出るほど汗の量が多い場合は「緊張型多汗症(精神性多汗症)」といった病気の可能性も考えられます。
多汗症には、多かれ少なかれ精神的なものが関わっている事が多く、特に精神的な割合が強い場合にはメンタル面での治療やケアが必要になることもあります。
緊張型多汗症の特徴
緊張性多汗症は精神性発汗の一種のため、汗をかけばかくほど不安が募り、不安を感じればさらに大量の汗が出る。という悪循環が起こりやすい特徴があります。
そのため、緊張性多汗症の改善・対策においては、緊張を緩和するために「気持ちを安定させる」ということが何よりも大事になります。
また多汗症は自律神経の乱れが原因で、交感神経優位の状態になると発生しやすいと言われています。
そのため、緊張だけでなく「不安」などのストレスが持続することによって交感神経優位の状態が続き多汗症の症状が発生します。
さらに、実際に緊張するような場面でなくても精神的にプレッシャーがかかると症状が発生してしまうのも特徴の一つです。
緊張型多汗症を治療するには
1、まずは皮膚科で本当に病気や体質に問題がないかを確認してもらう。
2、精神面が問題だと確定した場合は心療内科を受診。
3、改善が見られなければ、形成外科(できれば専門医)で手術も視野に入れる。
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急な汗に対応するには? 汗がでたらツボを押そう!
人間の体には、汗を抑える「ツボ」があります。
「ツボ」は押せば劇的に汗が止まるといったような圧倒的に強い効果はありませんが、多少なりとも効果があれば、精神的に安心できますし、手軽なので試してみてください。
後谿(こけい)
手を握った状態で小指の横にできた感情線のシワの延長の飛び出た場所。
親指やボールペンなどで押しましょう。
陰げき(いんげき)
手を開いて手の平を上に向け、小指があるほうの手首の付け根から1.5㎝下(肘の方向)
反対側の親指で押す。
屋翳(おくえい)
乳首から3~5㎝ほど上の部分。
反対側の手の中指、人差し指のはらでなどで押さえる。
大包(だいほう)
脇の真下あたり。
「おくえい」と「だいほう」は手を交差させて、両方を一度に押さえると効果的です。
だいほうを中指、おくえいを親指の腹で押えましょう。
急な汗に対応するには?深呼吸をして落ち着く!
緊張からくる汗の場合は、涼しくなっても汗がひくことはありません。
焦って、うちわなどでバタバタしたりすると人目を引いてしまいますし、それほど効果はありません。
それよりも落ち着くことに集中しましょう。
深い深呼吸を意識する
まずは呼吸で心を落ち着けましょう。
よく「深呼吸をしましょう」と言われますが、これは深呼吸をすることで呼吸をおちつかせ、少し考える時間を取ることが目的です。
目を閉じて何も考えず、自然とゆっくり吸いましょう、吐くときも、呼吸自体に意識を向けて。
ゆっくり深呼吸を続けていくと適度に力が抜けて心も落ち着きます。
意識して体の力を抜いていく
次は、全身の力を抜いてリラックス状態になりましょう。
緊張すると気づかないうちに体が硬くなり筋肉が委縮してきますので、肩の力を抜き、手をだらりと下げ、首をゆっくりと回して筋を伸ばしましょう。
自問しましょう。
「やばい」「どうしよう」「むりだ」など、焦れば焦るほど、汗が吹き出します。
体をリラックスさせた後は「今出来る事」を考えましょう。
「できない事」「出来る事」を分けて考え、出来る事だけに集中しましょう。
頭を整理して「パニック」になった思考を整理するだけでも心は落ち着きますし、「出来る事」を「こなす」ことで、無駄な緊張が解消されます。
まとめ
いかでしたか?緊張型多汗症はメンタルの部分で発症するため、緊張を緩和することで汗を押さえる事も出来ます。
ツボ抑えて、体をリラックスさせた後には、頭を落ち着かせましょう。
緊張しないことが大切ですから、「汗を抑える」こと以外に「緊張しない様にする」という方法もあるのです。
なかなか緊張を緩和するのは難しいですが、まずは落ち着いて頭を整理し「出来る事」をしてみてはいかがでしょうか?
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