耳の後ろが痛い場合には注意が必要です!
ただ単に耳や皮膚の病気ということではなく、全身の病気の可能性もあるからです。
簡単に出来るセルフチェックもご用意したので、該当する箇所を中心にご参考にして見てください。
耳の後ろが痛い場合には、腫れているのか?しこりがあるのか?をまずはチェックしましょう。
自分で確認しにくい時にはご家族などに見てもらってくださいね。
耳の後ろが痛い!リンパが腫れている時のセルフチェック
腫れがある場合の症状
耳の後ろが痛い!リンパが腫れている時 症状1
急性リンパ節炎の可能性があります。原因は、細菌やウイルスによる感染がほとんどです。
耳や首の周りには非常に多くのリンパ節があります。これらのリンパ節に細菌やウイルスが感染し炎症を起こすことで、痛み、腫れ、発熱などの症状が出ることをリンパ節炎と言います。
急性リンパ節炎と類似する症状で、急性化膿性リンパ節炎というものもあります。
リンパ節炎は、急性、慢性リンパ節炎、また、原因によってウイルス性、細菌性、結核性、などに分けられ、たくさんの種類があるため、上記の様な症状が出た場合には内科もしくは強く症状の出ている部位の専門医を受診しましょう。
耳の後ろが痛い!リンパが腫れている時 症状2
耳や耳の下、顎周り、舌の付け根が痛い、発熱、倦怠感、頭痛などがある場合には「おたふく風邪(流行性耳下腺炎)」の可能性があります。
おたふく風邪になると頬が腫れると思っている人も多い様ですが、実際には耳下腺という部分、顎下腺、舌線が腫れてきます。
イメージとしては、頬ではなく、耳の下から顎の下が腫れていきます。
さらに、風邪を引いた時の様な発熱、頭痛や食欲の低下が出る場合もあります。
おたふく風邪はほとんどが軽症で済むことが多いのですが、中には悪化して合併症を引き起こしてしまう人もいるので注意が必要です。
おたふく風邪の合併症として無菌性髄膜炎を発症し、高熱や激しい嘔吐に見舞われる場合があります。
また、難聴が症状として出る場合もあります。おおよそ1万5千人に1人の割合と言われていますので可能性は低いのですが、神経性難聴といわれています。多くの場合にはおたふく風邪が治ると回復していきます。
大人がおたふく風邪になると、睾丸炎や卵巣炎を合併症として引き起こす場合がありますが、それが原因で不妊やホルモン機能の喪失が起きる可能性は薄いといわれています。
ウイルス性で他人に感染を広げてしまう恐れがありますので、早めに受診しましょう。
耳の後ろが痛い!リンパが腫れている時 症状3
粉瘤という良性の腫瘍の可能性があります。
粉瘤は、なんらかの原因で皮膚に嚢胞と呼ばれる袋状の構造物が作られ、その袋に新陳代謝によって古い角質や皮脂がアカとなって溜まり、しこりとなって半円球状に盛り上がったものです。
また、「ヘソ」と呼ばれる黒い点があるのも粉瘤の特徴で、ヘソを中心に圧迫すると臭いを伴った内容物が出てきます。
このヘソから細菌が入り込むと炎症を起こし、赤く腫れ上がって痛みを伴います。
耳や顔、背中が特に多発しやすい箇所で、触るとクリクリとした硬さを感じます。
粉瘤は自然に治癒することはないと言われていますので、小さなものは経過観察し、痛みがあったり、気になるものは皮膚科で手術で取り除くことになります。
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耳の後ろが痛い!リンパの腫れは無い、ズキズキと痛い時のセルフチェック
腫れがない場合の症状
耳の後ろが痛い!リンパの腫れは無い、ズキズキと痛い症状1
首の付け根から後頭部がズキズキ、キリキリ痛んだり、電気が走ったようなビリッとした痛みがくりかえす場合は後頭神経痛かもしれません。
首の付け根から後頭部にかけての神経が刺激されることで生じる頭痛で、一旦頭痛が始まると、数秒から数時間の間隔を置いて痛み、数日から数週間の間治まらないこともあります。
吐き気などの症状はなく、痛みが特徴的なことと、圧痛点という指などで圧迫したときに明確に痛みが出る箇所があるのが特徴です。
原因は生活習慣やストレスと言われていますので、それらの改善をして行くことが治療につながります。
病院ではビタミンB12の注射や投薬で痛みを緩和させることもあります。
耳の後ろが痛い!リンパの腫れは無い、ズキズキと痛い症状2
口を大きく開けられない、あごを動かすとカクカクと音がして痛い、ものが噛みにくいといった症状が現れる場合には顎関節症かもしれません。
上下の歯の噛み合わせが悪かったり、睡眠中の歯ぎしりや歯を強くかみしめるくせがある場合、ストレスなどで発症します。
顎関節症の症状が進行すると、大きく口を開けようとしたときなどに、耳までの痛みが出ることもあります。
あごに負担をかける日常の生活習慣の改善をセルフケアとして行うことも大切です。
耳の後ろが痛い!リンパの腫れは無い、ズキズキと痛い症状3
発熱があったり、耳の痛み、耳からの浸出液がある場合には中耳炎の可能性があります。
鼓膜の内側にある中耳が細菌やウイルスによって冒され、炎症が起きた状態が中耳炎です。
大人に比べて乳幼児や子供がかかりやすいのが特徴で、学校でプールに入る時の検査などで指摘されることもよくあります。
急性中耳炎は、風邪や感染症が原因でなることが多く、短期間で治ることも多いのですが、急性中耳炎になると、38℃前後の発熱や耳の強い痛みなどが現れます。
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