特にぶつけたわけでもないのに肘が痛む・・・そんな時は何かの病気ではないのか気になりますよね。
こういった肘の痛みですが、場所が肘の内側、外側によって原因が違います。
また、女性の場合には注意が必要なものもあります。
ここではどのような原因で痛くなるのか、そこから考えられる病気は何かをご紹介します。
肘の痛みにはどんなものがある?
肘の痛みには次の3つがあります。
1つ目は力を入れると痛む場合です。
重い荷物を持った時や、手を握りしめた時などに痛みを感じます。
日常生活では特に気になりませんし、支障はありませんが、ふとした瞬間に痛みを感じます。
2つ目は肘の内側を押さえると痛む場合です。
日常生活のなかではほとんど痛みを感じることはなく、やはり生活に支障はありませんが、肘の内側を押さえたりすると痛むことがあります。
3つ目は日常生活でも強い痛みを感じる場合です。
何か肘に負担がかかる動作をしなくても強い痛みを感じます。
この場合は病気を疑ったほうが良いので、受診しましょう。
肘の内側が痛い時の原因は?
肘の内側が痛む場合には、次の3つの原因が考えられます。
1つ目は使い過ぎです。
PCやスマホを毎日長時間利用している場合には痛くなりやすいです。
使いにくいマウスを使っていると手首の腱鞘炎になる場合がありますが、肘も同じです。
2つ目はスポーツです。
ゴルフ肘、テニス肘と呼ばれることも多く、ゴルフやテニスをしている人はそのスポーツが原因と考えられます。
こちらはハードな練習だけでなく、きちんとしたフォームができていないことが原因でこの病気になる場合もあります。
①テニス肘
一般的にはテニスをしている人がなるイメージが大きいですが、加齢によって起こる場合もあります。
テニス経験がなく、テニスをしていない人でも日常生活の動作が原因で、包丁やドアノブを握る、コップを上からにぎる、といった日常のちょっとした動作でも肘の痛みを感じます。
原因は手首と肘の力を無理に使う事です。
それによって、腱や筋肉の変形、炎症が引き起こされ、手首をひねると痛むのです。
医学的には「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれています。
②ゴルフ肘
ゴルフ肘についてもゴルフをよくプレーする人が罹るものだと言うイメージがありますが、少し違います。
基本的には「フォームの悪いゴルファー」がかかりやすい病気です。
また、ゴルフ肘はテニス肘の反対側に起こる炎症で、テニス肘の一部になります。
ゴルフ肘も正式名称はテニス肘と同じ上腕骨内側上顆炎です。
3つ目は関節の疾患による痛み
リウマチになると関節や骨、筋肉がこわばってきます。
そのために肘に症状があらわれることがあります。
始めは手首や指の付け根などに症状が現れることが多いですが、症状が進行してくると肘にも症状があらわれてきます。
朝、両手がこわばって握れないなどの症状があり、それが1時間以上続く場合、関節リウマチの可能性があります。
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肘の外側が痛い!その原因とは?
テニスは肘の内側・外側に負担をかけるため、ひじの外側が痛い場合にも、内側と同様に「テニス肘」とよばれます。
テニス肘は前述した通り、テニス経験のほか、加齢・包丁やドアノブを握る・スマホやマウスを使うなどの普段の動作が原因でいたむこともあり、パソコン操作によってひじの外側が痛くなることもよくあります。
特徴は、手首の動作がそのまま肘の外側の痛みに直結するところですね。
女性で肘の関節が痛い場合は?
内側や外側の区別なく肘の関節全体が痛い場合もありますが、その際は「関節リウマチ」や「変形性肘関節症」の可能性が出てきます。
関節リウマチは30代女性に多く、肘が痛い他に手のしびれなどの症状があります。
原因は未だに解明されていないのですが、遺伝・環境などが原因であると言われています。
関節リウマチの場合には血液検査ですぐに診断できますので、不安な場合にはすぐに調べてみるのをおすすめします。
また、変形性肘関節症の場合には60代以降の男性で、特に肘を使うスポーツをしていたり、重労働をしていた人に多い病気です。
肘を曲げると「きゅっ」とした、とげが刺さるような痛みが出るのが特徴的で、こちらも早期に受診することが大切です。
肘の内側、外側が痛いときの原因のまとめ
肘が痛む原因は使いすぎ、スポーツによるダメージ、リウマチ等の疾患が考えられます。
健康管理に大切なスポーツですが、体に負担をかけすぎると逆効果になりますので、ほどほどにしましょうね。
また、関節全体が痛む場合には、関節リウマチ、変形性関節症等の可能性がありますので、出来るだけ早く受診しましょう。
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