ステンレスシンクって錆びないと思っていましたよね?
それで油断してしまった人、多いみたいですよー。
実はステンレスは錆びにくいだけで、全く錆びないわけではないんですよ。
黒い錆の落とし方や、ステンレスシンク全体のお掃除の仕方をまとめますので、ピカピカのシンクを目指しましょう。
そもそもステンレスって?
そもそもステンレスとは錆びにくくするために、鉄にクロームやニッケルを混ぜた合金鋼です。
鉄に含まれている、クロムが酸素と結合して鋼の表面に薄い保護皮膜 (不動態皮膜)を生成し、酸素と結合することを阻害するため錆を防ぎます。
またこの不動態皮膜は100万分の3mm程のごく薄い被膜ですが、大変強靭で一度こわれても、周囲の酸素とクロムが再度結合し、自動的に再生する機能をもっています。
ステンレスが錆びる原因は?
「不働態被膜」で守られているステンレスですが、特定の条件下では錆が発生してしまいます。
もらい錆
ステンレス自体が錆びるのではなく、ステンレスに接している他の金属が錆る事で錆がステンレスに付着してしまった状態です。
ステンレスシンクの場合は缶詰や安全ピン、和包丁などを置きっぱなしにすると発生しますから、金属のキッチングッズやスチールウールは絶対に置きっぱなしにしない様にしてくださいね。
さらに気を付けないといけないのは、水道水に含まれる鉄分や、給湯器から溶け出す微量の鉄分です。これが原因になって「もらい錆」が出ることもあります。
このもらい錆の原因は目に見えないので、ステンレスシンクのお掃除をした後にしっかりと拭き上げて、乾燥させることが予防として有効です。
ステンレス鋼自体の錆
ステンレス鋼自体の錆については、ステンレス鋼の不動態皮膜が塩分などによって部分的に破壊された場合に錆易くなります。
つまり、洗い物の時などに料理に含まれていた塩分が、ステンレスシンクに残った場合に発生しやすくなるということですね。
これも、錆の発生を抑えるにはおそうじ後の拭き上げ、乾燥が有効ですね。
錆の取り方
ステンレスに錆が発生した場合、まずは錆の状態を観察しましょう。
そして、錆取りをする前に「使用する薬剤や部材」を目立ちにくい場所で試してから行ってください。
もらい錆の様な状態であれば、メラミンスポンジや目の細かいクレンザークリームなどで簡単に落とせます。
ただし、黒い錆の場合はステンレス自体が腐食してしまっているケースが多いようです。
その場合、市販のステンレス磨きなどを利用してしっかりとこすることが必要です。
スチールウールを使って除去する場合には、スチールウールから出る粉塵がさらに錆びる原因になりやすいため、終わったらしっかりと流して乾燥させましょう。
黒い錆はステンレス内部まで進行していることもあり、腐食してへこんでしまっている部分については、ステンレスのリペア等が必要ですから、残念ですが専門業者に依頼しましょう。
錆取りに関してはこちらの記事も参考にしてください。→ステンレスの錆!自分でもピカピカに出来る簡単な落とし方!ステンレスシンクのもらい錆も落とせますよ。
まとめ
ステンレスの錆取りは基本的には表面を「研磨」する方法です。
赤いもらい錆の場合には、簡単なお手入れでキレイになります。
黒い錆の場合には、ちょっと頑固な錆が多いのでそれなりのクレンザーなどを使います。
どちらの場合にも先に目立たない場所で試してから行ってくださいね。
そして、お掃除が終わったらしっかり拭き上げて、塩分や水分を残さないことで錆を予防しましょう!
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