今や、大きなショッピングセンターやデパートの「定番」になっているフードコート。
最近ではこのフードコートで勉強している子供や学生さんが増えています。
「フードーコートで勉強は迷惑!」という方や「自由に使って良いのでは?」という方も。
本当のところはどうなのか調べてみました。
フードコートで勉強するのはあり?読書は?
客席のまわりの好きな店舗から、好きなメニューを選べるフードコート。
トレイに乗せた食べ物や飲み物をセルフで運んでくるスタイルは、ファストフードと同じでアメリカから渡ってきました。
レストランや喫茶店とちがって、店員さんがそばに来ることもないし、好きな物も食べられるし、解放感がある点が魅力です。
買物で歩きまわって、少し疲れたときにドリンクを飲んだり、小腹がすいてちょこっと軽食を食べたりするのに便利ですよね。
また、家族みんなで買物に出かけた場合、「ラーメンが食べたい」「ハンバーガーがいい」「たこ焼きじゃないとイヤだ」なんて意見が割れた時にも便利です。
フードコートを利用すれば、敷地内に多くの店舗がならび、そこで注文したものを一つのテーブルに持ちよって食べることができますからね。
基本的にはフードコートで勉強していると注意されるとか、禁止されているということはありません。
勉強と言っても色々ですから言うなれば、「程度の問題」です。
高校生がダメだとしたら、大人はどうでしょう?
大学入試も勉強がダメなら、英会話のテキストを読むのは?
問題集はOKで、参考書はダメ?
いちいち規則なんて作れませんし、「学ぶ」事がダメだとしたら、本はおろかスマホも禁止にすべきですから。
つまり、程度の問題。
周りの利用者の方に迷惑をかけない事が判断基準です。
当然、食事の後に休憩しながら「本を読む」はOKだと思いますし、空いている時間であれば参考書やノートを開いても良いでしょう。
しかし、お昼の12時で混み合っている時間に、本格的に教科書やノートを広げ、まるで教室にいるかのように勉強をするという行為は度を越えていますよね。
フードコートは、テーブルのまわりにある店舗で購入した物をお客さまに食べてもらったり、お買い物時間の休憩場所として、ショッピングセンターや百貨店が設けた場所なのです。
本格的に周りを気にせず勉強をしたいのであれば、自宅や友人の家、図書館の自習室などを利用しましょう。
なお、フードコートは吹き抜けの広々とした造りであることが多く、比較的ざわざわとした環境ですので、子供がにぎやかにしていてもあまり気になる雰囲気ではありません。
明らかに「騒ぐ」という行為は迷惑になりますが、ファミレス同様に、家族や友達としゃべりながら食事を取ることはできますよ。
フードコートで勉強するときに迷惑をかけない方法とは?
フードコートでの本格的な勉強は基本的にNGです。
しかし、ちょっと軽食を取りながら本を読んだり、コーヒー飲みながら書類に目を通したりなどは、「セーフ」になる様な気はしませんか?違いはどこでしょう?
「程度の問題」ですよね。
- お客様が増えてきたら、退席する。
- 広い机を占領しない。
- 何かしら注文する。
こういった「他の方に迷惑をかけない様にする」という、一般的な配慮があれば問題ないと思います。
フードコートの利用にルールはある?
ファストフード店やフードコート、レストランやラーメン屋など、さまざまな飲食店には大々的に「当店のルール」を貼り出されてはいませんね。
常識的なルールやマナーは、利用するお客さまのモラルと判断にゆだねられています。
お客さまを信頼しているという姿勢の表れでもあります。
もしも入口や窓やテーブルに、あれこれと注意書の文言が書かれていると、居心地も悪いし、お店の印象も下がってしまいます。
ただし、何も書いていないからといって好きなように振る舞って良いということではありません。
日本には、「迷惑禁止条例」というものがあります。
お聞きになったことがある方も多いのではないでしょうか。
条例では、公衆の場で著しくまわりに迷惑をかける行為が禁止されています。
その「公衆の場」とは、駅前や広場、公園、ビーチなどに並んで、「飲食店」も含まれているのです。
迷惑な行為とは、たとえば、並んでいる人を押しのける、威嚇(いかく)する、物を破損させる、大声で騒ぐ、服を脱いで裸になるなどがあります。
もちろん、店舗の営業妨害になる行為や、お店の人達を困らせるような行為もしてはいけません。
私たちが利用する飲食店にはルールは貼り出されていませんが、警察は細かく条例違反を定めていて、場合によってはお店から通報されることもあるという認識を持ちましょう。
まとめ
フードコートの客席には、店舗のスタッフさんはほとんど来ることはありません。
レストランなどに比べて自由な雰囲気があるのは魅力的ですが、常識的なルールやマナーは一人一人がしっかりと守りたいものです。
店内で騒いだり、勉強したりという行為だけでなく、他のお客さま席が確保できない状態なのに、飲食を終えても延々と座り続けるといったことのないようにしましょう。
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