夜寝ているときに、特別熱くないのに汗が止まらない。
そんな経験はありませんか?
それは30歳以上の女性が体験する「特別な汗」かもしれません。
汗をかく3つの理由
人間が汗をかく場合には、主に3つの種類があります。
- 体温調節のために体全体からかく汗で、「温熱性発汗」。
- 緊張したり驚いたときに出る冷や汗で、これを「精神性発汗」といいます。
- 辛い物を食べたりした時に額や鼻や唇のところにかく汗で、「味覚性発汗」と呼ばれています。
温熱性発汗
温熱性発刊は、体温が上昇したと時に体温を適正に保つためにかく汗です。
気化熱の理論で、体表面の汗が乾いて体表面から気化するときに、体表面の熱を奪う事で体温が下がります。
精神性発汗
精神性発汗とは、緊張などのストレスを感じた時にかく汗です。
防衛本能が関係していると言われていますが、手のひらや脇などに汗をかきます。
味覚性発汗
辛い物やすっぱいものを食べた時に、顔を中心にかく汗です。
甘いものを食べた時などにも出ることがあり、原因は良く分かっていないようです。
汗が止まらないのは更年期かも
女性の場合には、もう一つ汗をかく理由があります。
これが、更年期による発汗で、「ホットフラッシュ」と呼ばれています。
滝のようなに流れる汗が特徴で、これは、更年期の女性特有の症状だそうです。
季節や気温、運動などに関係なく、突然暑さを感じ、顔や背中、上半身などが熱くなる「のぼせ」「ほてり」の症状や、大量の汗が出るという、更年期障害の症状の1つです。
汗が止まらない!更年期障害の原因
更年期障害は、主に卵巣機能の低下による女性ホルモン「エストロゲン」の減少が原因です。
「エストロゲン」は、加齢以外でも、無理なダイエットや不規則な生活によってホルモンバランスが乱れていたり、環境の変化によるストレス、などでも減少すると考えられています。
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更年期障害は何科の病院?
基本的には女性ホルモンが関係しているので、婦人科を受診するのが良いでしょう。
更年期障害の疑いを感じたら、まずは婦人科で検査を受けるか、あるいは別の症状が強ければ、その症状に合った診療科を選択すると良いでしょう。
更年期障害かを診断する際には、血液中の女性ホルモン濃度を調べる血液検査と問診を行います。
さらに出ている他の症状を、更年期障害と同じ症状で疑われる他の病気を検査する「除外診断」を行います。
その上で更年期障害であるとの診断が下されます。
更年期障害の診断を受けた後には、ホルモン補充療法等を行う事で色々な症状が治まるケースもあります。
診断の結果、更年期障害でなかった場合は、更年期障害の症状と類似するその他の病気や、うつ病などの精神科疾患の検査をするために、複数の診療科の受診が必要になることもあります。
まとめ
いかがでしたか?
更年期障害は普段の生活習慣やストレスなどで起きてしまう事もあります。
体のホルモンバランスが大きく関係しているため、更年期障害にならないというのは難しいかもしれませんが、まずは婦人科に行って先生と話し合い上手な付き合い方をしていきましょう。
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