家に持って帰るまでに、せっかく買ったアイスクリームが溶けてしまったり、うっかり冷蔵庫に入れ忘れて溶かしてしまったりする事ってありますよね?
溶けてしまったものを捨てるのはもちろんもったいないので、どうしたら美味しく食べられるのか調べてみました。
ちょっとした工夫で美味しくいただくことができますので、ぜひ試してみてください。
アイスクリームは溶けてしまっても食べられる?
「溶けても食べられるかどうか」ですが、各社食品メーカーの回答を見ると
「お体には影響はございませんが、おいしくお召し上がりできないと思われますのでお勧めできません。」
というものが多いです。
ちょっと溶けたアイスを冷凍室で凍らせて食べると、シャリシャリとした食感になる事がありますよね?
その理由は、一度溶けてしまったアイスクリームを再び凍らせると表面の色が変化し、氷の結晶が大きくなってしまって食感が悪くなるからです。
アイスクリームの中には、目には見えない氷の結晶(アイスクリスタル)があるのですが、その氷の結晶が時間の経過や温度変化によって成長するそうです。
その結果、アイスクリーム本来のなめらかさが失われ、ザラザラした舌触りやシャリシャリした食感になり、さらに風味や味も変化してしまいます。
一度溶けたアイスクリームを美味しく食べるには、工夫が必要という事ですね。
アイスの再冷凍と美味しく食べるコツ
それでは、溶けてしまったアイスをどうしたらいいのか?
再冷凍の方法と美味しく食べるコツをご紹介していきます。
美味しいアイスクリームに戻す方法
Step1 完全に溶かす
まず、アイスを完全に溶かしましょう。
まだ一部が凍っている場合でも、湯煎などで最後まで全部溶かします。
Step2 混ぜる
溶けたアイスをボウルに入れ、泡立て器でかき混ぜます。
泡立て器がなければ、菜箸などでも構いません。
Step3 混ぜながら凍らせる
大き目のカップにアイスを入れ、冷凍庫に入れます。
20~30分ごとに冷凍庫から取り出し、フォークなどを使ってしっかりとかき混ぜます。
繰り返していくと、3、4回目でふんわりとした食感のアイスになってきますよ。
アイスと卵でプリン
なんどもかき回すのはめんどくさそうだという方には、元のアイスクリームに戻すのではなくアレンジして美味しくいただく方法はどうでしょうか?
この場合もまずは、アイスクリームを完全に溶かします。
この溶かしたアイスクリームにといた卵を加えます。
これだけでプリン液が完成です。
これをザルで漉してから、プリンカップに注ぎます。
予熱したオーブンに入れ、15分焼くだけでプリンの完成です!
アイスクリームの賞味期限は?
アイスクリームには、賞味期限は記載されていません。
なぜかと言うと、「アイスクリームの賞味期限は法律上記載していなくても良いから」です。
アイスクリームはもともと冷凍保存(-18℃以下)を前提に作られています。
冷凍保存の状態では菌などの繁殖はなく、品質の劣化も低くて安定した食品です。
つまり、腐りにくい食品というわけで、だから賞味期限を表示しなくても良いのです。
ただし家庭用冷蔵庫は業務用冷蔵庫の様に、状態よく保存することができません。
通常の家庭用冷蔵庫の冷室庫の温度は -20度前後ですが、例えば冷凍庫にたくさん食べ物を入れていたり、夏場に室内が35℃以上の高温になっていたり、頻繁に扉を開け閉めすると、-18℃まで行かないこともあります。
つまり、温度を一定に保つことが難しいんですね。
もし家庭用冷蔵庫の温度がずっと一定であれば、長期にわたり劣化もせずに保存できるのですが、通常は上記のようなことからしっかりと保存することは難しいと考えられます。
溶けたアイスクリームは再冷凍で食べられる?賞味期限は? まとめ
溶けたアイスクリームをただ単に冷凍して凍らせた場合は、食べられるけれども風味が落ちます。
かなり硬くなりますので、そのままの再冷凍では「アイスクリーム」特有の食感は感じられ無くなります。
でも、バニラアイスやシャーベットなどアイスの種類によっては、ご紹介した方法で美味しく食べられますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
また、アイスクリームは本来、菌が繁殖せず安定した食品なので、明確な賞味期限と言うのはありませんが、溶けてしまった場合は温度も上がっているはずなので、早く食べる様に心がけて下さい。
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